【完】泣き顔スマイル




「もういいよ。私ねプロポーズされてるの会社の人から」

「は、なにそれ」

「ドキドキはないけど、一緒にいて安心する人よ。でも、修といたときのようなドキドキが恋しくなっちゃって、ごめん。私いつまでもこんなんで」



あはは、と空笑いで誤魔化す美香さん。

見た目が変わっても中身はそのまんまの美香さんはやっぱり美香さんだった。



「それだって好きの
一種なんじゃない?」

「…うん。色々本音で話してくる。きっと会社で残業してるだろうしね」

「俺ももう行っていい?」

「どーせモモちゃんのとこでしょ!
早よ行ってこい!」



ーバンー


いって。

硬い皮のバックが背中に当たる。



< 110 / 143 >

この作品をシェア

pagetop