【完】泣き顔スマイル
カゴに入っていたものが少なかったからすぐにスーパーを出れた。
その頃にはさすがに手も離されていていつも通り修ちゃんは袋を持って先を歩く。
心なしかいつもより速度が速い…。
あたしはその遠ざかっていく背中に不安を覚え慌てて追うように走った
…のが、いけなかった。
グキッ!!
「い、った!」
足を捻り、そのまま蹌踉めく。
あ、転ぶなんて思ったときには地面に手が着いていた。
ドサッと道の真ん中で地面とカラダを密着させる。
い、いたあああい!!
「え、何やってんの」
「…こ、転びました…」
見りゃ分かると言いたげな修ちゃん。