【完】泣き顔スマイル





そんな自慢の修ちゃんを失った先なんて闇以外ないって、思ってる。



「修ちゃんしゅーちゃん。

なんで冷蔵庫にメガネ
入ってるの意味わかんないよ」


ポツンと置いてあるそれは

冷蔵庫の中に相応しくない
違和感を放ちまくっていた。



あれから数年経った今でも、私は相変わらずの泣き虫だし、修ちゃんも相変わらずの無表情。



「ボーッとしてた」


「すごい修ちゃんボーッとしてたら冷蔵庫にメガネ入れちゃうんだすごい怖い」


「うるさいJK」



頭一個分デカイ修ちゃんは、

私からメガネを取り上げる。


仮にも見つけてあげたのに!


むーと不貞腐れながら

メガネの代わりに肉じゃがを入れる。



「これ、食べてねってお母さんが」

「んー。ありがと」



済ました顔でお礼をいうのが
修ちゃんこと水野修(みずのしゅう)


歳は20歳で私とは三つ違い。私と修ちゃんの関係は世間でいう幼馴染。


修ちゃんの両親は仕事の都合で半月前から熊本県へ出かけている。



なので今現在

この家には修ちゃん1人だけ。


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