Dear.My Heart
「あと30分くらいで施設に着きますので、お昼をとってくださーい」


その時前方から声がし、生徒は静まった。



促がしたのは、20代の若い女の先生。
美人だが怒ると怖いとか。






車内は再びザワめきに包まれた。
柚菜もバッグからお弁当を取り出した。




波菜が作ってくれたお弁当だ。
柚菜は特別な日にしか持っていかないので、今日は気合を入れていた。






「いただきまーす」



柚菜がそう言うと、稔もお弁当を取り出した。



2人の箱は使い捨て用のものだ。
普通の箱だと荷物にもなるだろうし、腐ってしまう。






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