オレンジの先輩
再会
入学式。
「ゆうちゃん!クラス何だった!?」
「えっとー…2組!!しーちゃんは!?」
「あ〜!泣
私5組だった〜!」
「えー!離れちゃったー!泣
あやは?」
「私は3組だった!」
「隣のクラスかぁー!」
私は体育館の壁に貼られた新しいクラスの名前を見て親友のしーちゃんことしおりと、あやことあやねの3人でお決まりの会話をしていた。
しーちゃんとあやとは小学校の入学式からずーっと登下校を共にしてきた仲だった。
だが、3人ではいつも同じクラスになれなかった。
6年間で1度もないなんて、絶対裏で仕組まれてるっていつも思っている。
辺りを見渡すと、この前までランドセルを背負っていたみんなが制服を着ていた。(当たり前)
なんだか制服を着てるみんなの見慣れない姿に新鮮さと違和感を感じた。
制服を着るって不思議な感じ。
ふと窓に写った自分を見ると、大きめの制服が似合ってなくておかしかった。
*
入学式が始まると、私は中学校での生活に期待と不安を抱きながら校長の話や先生の挨拶を聞いていた。
「続きまして、吹奏楽部の歓迎演奏です。」
吹奏楽部かぁ…。
入ろうかと考えている部活の1つだったが、顧問の先生がこわいという噂を最近聞いた。
「あれ…」
吹奏楽部の演奏が始まってから気がついた。
ドラムを叩いてる人って…
「れん先輩だ…!」
良かった。会えて。
れん先輩、吹奏楽部だったんだ。
顧問の先生がこわいなんて噂は、先輩がいるってわかった瞬間どうでもよくなった。
私、吹奏楽部に入ろう。
即決だった。
*
「担任の横山です。よろしくお願いします。」
担任の先生は40代くらいの女の先生だった。
こわそうな先生だな…。
中学で初めてのホームルームを済ませ、初日が終わった。
隣の席がいないのは運が悪かったけど、前の席の子と仲よくなれたし出だしは好調だなぁ♪
何より、れん先輩がいることが嬉しくて仕方なかった。
次会ったら話しかけよう。
私は密かに決意した。
「ゆうちゃん!クラス何だった!?」
「えっとー…2組!!しーちゃんは!?」
「あ〜!泣
私5組だった〜!」
「えー!離れちゃったー!泣
あやは?」
「私は3組だった!」
「隣のクラスかぁー!」
私は体育館の壁に貼られた新しいクラスの名前を見て親友のしーちゃんことしおりと、あやことあやねの3人でお決まりの会話をしていた。
しーちゃんとあやとは小学校の入学式からずーっと登下校を共にしてきた仲だった。
だが、3人ではいつも同じクラスになれなかった。
6年間で1度もないなんて、絶対裏で仕組まれてるっていつも思っている。
辺りを見渡すと、この前までランドセルを背負っていたみんなが制服を着ていた。(当たり前)
なんだか制服を着てるみんなの見慣れない姿に新鮮さと違和感を感じた。
制服を着るって不思議な感じ。
ふと窓に写った自分を見ると、大きめの制服が似合ってなくておかしかった。
*
入学式が始まると、私は中学校での生活に期待と不安を抱きながら校長の話や先生の挨拶を聞いていた。
「続きまして、吹奏楽部の歓迎演奏です。」
吹奏楽部かぁ…。
入ろうかと考えている部活の1つだったが、顧問の先生がこわいという噂を最近聞いた。
「あれ…」
吹奏楽部の演奏が始まってから気がついた。
ドラムを叩いてる人って…
「れん先輩だ…!」
良かった。会えて。
れん先輩、吹奏楽部だったんだ。
顧問の先生がこわいなんて噂は、先輩がいるってわかった瞬間どうでもよくなった。
私、吹奏楽部に入ろう。
即決だった。
*
「担任の横山です。よろしくお願いします。」
担任の先生は40代くらいの女の先生だった。
こわそうな先生だな…。
中学で初めてのホームルームを済ませ、初日が終わった。
隣の席がいないのは運が悪かったけど、前の席の子と仲よくなれたし出だしは好調だなぁ♪
何より、れん先輩がいることが嬉しくて仕方なかった。
次会ったら話しかけよう。
私は密かに決意した。