航平さんと雨芽ちゃん
告白
航平side
「私は、航平が好きだよ。」
真っ直ぐ俺を見て、自分の気持ちを言った雨芽を聞いた俺の方がジッと見ていられないくらい、胸に響いた。
雨芽は自分の事を弱いって言ってたけど、雨芽は強いと思う。
「俺もだ。」
「本当に?」
「あぁ。
お前の言葉、俺にもわかる。
俺も周りに壁を作ってたはずが、雨芽を想う気持ちが強くなればなるほど、無意識になくなっていった。」
「ありがとう、航平。」
「何が?」
「私、初めてだったの。
抱き締められたり、頭を撫でられたり。
想い合う幸せな気持ちも知る事が出来た。
だから、ありがとう。」
何でお礼を言われたのか分からなかったから聞いてみると、雨芽はそう言った。