航平さんと雨芽ちゃん
アイツの何か

航平side



「よし、風呂の湯貯まったみたいだから、先に入ってこい。」
「いや、航平が先に入って。
疲れてるのに、迷惑かけて片付けさせたんだし。」
「良いから、先に風呂入って暖まってこい。
風邪でも引かれた方が余計面倒だ。」
珍しく遠慮する雨芽の背中を押して、脱衣所に放り込んだ。


「ありがとう。」
「棚に置いてるタオルをどれでも好きなの使え。」
「うん。」
雨芽の返事を聞くと、リビングに移動してソファに座り、TVをつけて観ていた。

まぁ、別に見たい番組があったわけでもないが。


暫くすると、雨芽が出てきたけど…何で裸にタオルを巻いた姿なんだ??


「おまっ」
「ごめん。
着替え持って入るの忘れてた。」
俺が言葉に詰まってるのに対して、特に恥じらいもなくそう言って、荷物から着替えを取り出すと戻っていった。

アイツに羞恥心ってもんはないのか??


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