航平さんと雨芽ちゃん
疑惑

雨芽side



その日もバイトが昼からで朝の家に洗濯をしておこうと思っていると、家の固定電話の着信音が鳴り響いた。

「はい、もしもし?
菊田です。」
「あっ、雨芽?
まだ居てくれて良かった。」
「航平?」
「あぁ。
ちょっと困った事に、今日会議で使う資料が入った封筒を忘れたんだ。
寝室の机の上にうちの会社名が印字されてる白い大きめの封筒が置いてあると思うんだけど、あるか?」
「ちょっと待って…あっ、あった‼」
航平の話を聞いて確認しに行くと、航平の言う通りの場所に白い封筒が置いてあったのでそう答えた。

「悪いけど、会社まで持ってきてくれないか?」
「分かった。
どう行けば良い??」
「メモするものあるか?」
「うーん。
あっ、携帯のアドレス教えるから、そっちに送ってくれる?」
「あぁ…分かった。」

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