きみとぼくと、世界と【短編】


あの子はいつも寝ていただとか、


帰ってきてはまたふらりと出かけていっていただとか、


まるいビー玉みたいな瞳が可愛かっただとか、



過去形になってしまったきみの話をぼくらは何度も繰り返した。



繰り返すことで消化しようとしていた。



悲しい寂しい無念後悔。
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