恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

「なになに?思い当たるって顔してるじゃん!」


目を見開くと、さくらが肩を揺さぶってきた。


「まさかまさか!誤解だって!」


見られてたなんて思わなくて、あたしは激しく動揺した。


重要なのはあたし達の姿じゃなくて、会話の内容を聞かれていなかったか…だ。


その時なにを話していたかを必死で思い出す。


確信となる言葉は出してなかったはずだし……


「だよね。瑠依は佑真にストーカー的片想いだし」


「ストーカー的って…」


そりゃあ、怖いくらい長年片想いしてるけど。


「で、抱き合ってたっていうのはホントなわけ?」


「へ……?」
< 294 / 486 >

この作品をシェア

pagetop