恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
「なになに?思い当たるって顔してるじゃん!」
目を見開くと、さくらが肩を揺さぶってきた。
「まさかまさか!誤解だって!」
見られてたなんて思わなくて、あたしは激しく動揺した。
重要なのはあたし達の姿じゃなくて、会話の内容を聞かれていなかったか…だ。
その時なにを話していたかを必死で思い出す。
確信となる言葉は出してなかったはずだし……
「だよね。瑠依は佑真にストーカー的片想いだし」
「ストーカー的って…」
そりゃあ、怖いくらい長年片想いしてるけど。
「で、抱き合ってたっていうのはホントなわけ?」
「へ……?」