恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
嬉しいんだか悲しいんだか。
ホントに女の子に興味がないのか、さらに探りを入れてみる。
こんな野球バカでも結構女の子から人気があるし、そのうち……
「アホ。俺がもし女を見て鼻の下でも伸ばしてたら、殴ってくれ」
「………」
……やっぱり自己嫌悪。
そこまではっきり肯定されるとね?
健全な高校生が部活命で女の子にも興味を持たないなんて都市伝説かと思ったら、ここに居た。
それが好きになった相手だなんて……
「女とデートしてる暇があったら素振りしてるっつーの」
「………」
あたしは思わず顔をあげた。
佑真はなに食わぬ顔して餃子にかぶりついているけど。