恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

あたしの頬も元に戻る。


それはさすがにオーバーだとは思うけど、それくらいの覚悟と人生をかけて佑真は野球と向き合うつもりだってことだ。


「…やめる時って何歳くらい?」


とりあえず、本気にして聞いてみる。


「うーん、40くらい?」


「うわーおっさん。行き遅れるよ!?」


「おっさん言うな!けど、メジャーでも行って沢山稼いだら、おっさんだっていくらでも女は寄ってくるだろ」


「出たっ!ビッグマウス!」


そんな行き遅れの佑真、あたしが欲しい。


あたしは……お金なんてもってなくても、佑真がいい。


お金なくて誰も寄って来なかったら……その時はあたしがもらってあげるね?

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