恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

「里菜ちゃんにも色々と迷惑かけちゃったよね。本当にごめんなさい。雑用でなんでもするからどんどんコキ使って!」


「なに言ってるんですか!野球のこと知り尽くしてる瑠依先輩が戻って来てくれて本当に心強いです。

瑠依先輩が抜けてから、あたし毎日不安不安で……」


里菜ちゃんが感慨深くそう言うと、


「なぁにぃ~その言い方。あたしじゃ不足だったってわけ~?」


里菜ちゃんの頬をムニュ~っとさくらがつまんだ。


「いたたっ…だってこの間の試合でもスコア間違っててキャプテン困ってたじゃないですかー」


…そんなことが…?


「わわっ!それは黙ってなさいって言ったでしょ!?も~後輩の癖に生意気なんだからー!」


「きゃ~っ」


「こら待て~!」


さくらがオーバーに突っかかり、逃げる里菜ちゃんを追いかけた。
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