恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

そんな光景に、胸が熱くなる。


こんな風にまた3人でマネージャーが出来る日が来るなんて。


部員の為に戻ったこの場所、このメンバーは、実はあたしにとっては何よりもの安定剤で。


こみ上げてくるものが抑えられない。



「あれ?瑠依先輩泣いてます?」


「泣いてないって」


「泣いてる泣いてるっ!」


いつの間にかタックを組んだ2人に、両側から腕を取られていた。


「やめてよっ……」


そんなことされたら、もっと涙出てきちゃうのに……


気付かれないようにそっと目のふちを拭う。

< 375 / 486 >

この作品をシェア

pagetop