恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

ザザザッ―…


一瞬にして、佑真のお弁当に砂が掛かる。


彼らがすぐそばで砂を蹴りあげたのだ。


「へっ、いい気味~」


半分くらい残っている白米の上が黒くなる程。


「はあっ!?」


これにはもう黙っていられなかった。


「瑠依、やめとけ」


興奮気味に彼らを見上げたあたしを佑真が窘める。


「だってせっかくお母さんが作ってくれたんでしょ?許せないっ!」


あたしの血は煮えたぎって、我慢の限度を超え


「アンタたち!佑真の弁当になんてことしてくれんのよ!」


立ち上がって拳を震わせた。

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