恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~
“瑠依に縫ってほしい”とか言ってくれちゃったら、乙女心くすぐられて、あたしも“うんって”素直に言えるのに。
「ほら!」
最後は有無を言わせず手のひらに乗せられた背番号。
「………」
もう……強引なんだから……。
でも乗せられちゃったものは仕方ない。
頑張ってみますか!
佑真様の為に。
あたしは渋々…のふりをして頷くと。
「――重いか?」
「は?」
言われている意味が分からなくて首を傾げる。
「それ、重いかって聞いてんの」