恋色ダイヤモンド~エースの落とした涙~

……って言われても、これは布きれ1枚。


手のひらに乗ってるかどうかも感じないくらい。


「いやいや。これで重かったらヤバいでしょ」


おかしい人になっちゃうよ。


笑いながら佑真を見上げたら





「……俺には…すっげぇ重てぇんだ…」



背番号に目を落としたまま佑真が呟いた。




「………うん…」


少し経って、やっと意味が分かった。

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