彼は私を狂愛した。
最終章

最期の選択




「……え?なに…が…」




聞き返したくなかったのに私は何故か舜に聞き返していた。




「後はアイツを殺すだけ



魅音ちゃん、もうすぐで自由になれるからね?」





舜はそう言って悪魔のような笑みを浮かべた。






「あ、あいつって…」





「ん?




内藤 慧兒」






やっぱり…



やっぱり慧兒だった…。




「やめ…て…」




私は舜を止めた。



すると舜は少し苛立ったのか目を瞑って息を吐く。




「……全てはあいつのせいだ。



あいつの全部




俺がコワシテヤル」





や、やだ…




舜が怖い…




これから何をするのか予想がつかない。




予想なんてしたくない…。





「ねえ、魅音ちゃん



あいつって魅音ちゃんのバイトの近くのコンビニで働いてるでしょ?」




なんで、そんなこと知ってるの…?



不思議で仕方なかった。




「あれ?なんでそんなこと知ってるのかって?」



__ドキ



読まれてた…?




「…俺は魅音ちゃんの全てを知っているよ?」




__ゾク



まるで全身に電気が走ったようだった。




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