彼は私を狂愛した。


下手くそに書かれた慧兒の文字。




そして封筒の中には手紙だけではなかった。




3万円とネックレスが入っていた。



どういうこと...?




「け...いじ...!!うわぁああああああぁあ...!!

いやぁああああああああああああああ...!!」




手紙が読み終わる頃には涙が止まらなくなっていた。




慧兒は何を言いたかったの...?



私に...何を言いたかったの...?



「魅音ちゃん、泣かないでよ



そんなのデマに決まってる。


ほら、燃やそう?」





舜に手紙を奪われそうになる。




「いやあぁああぁあああああ!!


これだけは...やめて...」




「どうして?」




舜が不思議そうに尋ねる。





「...この言葉は


嘘じゃない気がするの...


だから...」





私がそう言うと舜は大笑いした。




「笑わせんなよ...


そいつのこと信じるんだ...?


そんな糞みたいな内容なぁ...!」





ビリ____




私が手紙を持っているにも関わらず



舜は手紙を半分切った。







< 228 / 235 >

この作品をシェア

pagetop