ウラルとカナル
一ヵ月後位経ったある日の夜、ウラルは珍しく夢を見た。その夢にカナルが現れ、カナルはこう言った。
『いつか一緒に行こうと約束していた海に来ています。兄さんも海においでよ!楽しいよ』
翌日、さっそく海へ出かけた。カナルの好物の柿の実を持って。海岸に着いて、砂浜をサクサク歩いていると、向こうに茶色い帽子らしき物が落ちている。近づいて見てみると、それはカナルがあの日被っていた愛用の帽子だった。
ウラルはその帽子についた砂を払い、胸に"ギュッ"と抱きしめ、そして頬にくっつけた。カナルの温もりが感じられ、涙が一滴流れ帽子にくっついて一粒の綺麗に輝く宝石になった。
――――完――――
『いつか一緒に行こうと約束していた海に来ています。兄さんも海においでよ!楽しいよ』
翌日、さっそく海へ出かけた。カナルの好物の柿の実を持って。海岸に着いて、砂浜をサクサク歩いていると、向こうに茶色い帽子らしき物が落ちている。近づいて見てみると、それはカナルがあの日被っていた愛用の帽子だった。
ウラルはその帽子についた砂を払い、胸に"ギュッ"と抱きしめ、そして頬にくっつけた。カナルの温もりが感じられ、涙が一滴流れ帽子にくっついて一粒の綺麗に輝く宝石になった。
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