向日葵
…ーなぁ、もえ知ってるか?
救われたのはもえじゃなくて俺だよ。もえの手に、もえの元気に、もえの優しさに俺は救われたんだ。
お前は俺を太陽だって言ったけど俺にとってもえは太陽でありにまわりでもある。
もえが俺の道を照らしてくれた。
前に進む力をくれた。
だから…もうさよならだ。
「もえ。」
『ズズっ、な…に?』
「お前に泣き顔なんて似合わねーよ。」
もえ、幸せになれよ
「笑えよ…もえ」
『そ、そんな最後の別れみたいに…』
そんなもえの頭を俺は撫でた。
「バイバイ」
そう言ってもえに背を向け歩いていった。