向日葵
私は斗真の胸に顔をうずめた。
斗真も私の背中に手を回し優しく抱き締めた。
ただ私は斗真を失いたくなかった。
私達はどちらとも言わずキスをした。
自分がいけない事してるって分かってても、斗真から離れたくなかった。公介の好きよりも斗真の好きが日に日に大きくなるのを私は気づかない振りしてずっと心の奥にしまいこんでた。
すっと自分の気持ちに気づかないふりして…
結局公介を裏切った…。ごめんなさい。
だけど、自分の気持ちに気付いた以上もう公介とはいられない。
私は決心した。明日公介に、別れを言う。私は斗真が好きだから。唇が離れたがいに見つめ合う。
「送るよ、帰ろう…」
斗真が言う。私は返事をしてお互い何も言わず手を繋いで帰った。あっという間の時間だった。家につき、斗真がバイバイと言って帰っていく。その背中に私は呼びかけた。
『斗真!私、…またね…』
「…あぁ」
私斗真が好き。