人間狩り【編集中】
その時しおりが発した、凄まじい断末魔の叫びは、耳が痛くなるほどだった。
しかし、しおりは一回刺しただけでは死なず、倒れこみ血を吐きながら、床をのたうち回った。殺処分される動物のように──あながち間違いではないのだが──暴れ狂う。
腕と足をジタバタさせ、血を撒き散らしているしおり。健太は後ろめたい気持ちで、涙を零しながら胸元に槍を突き刺す。
この、肉体を貫く感触。健太は薄っすらと思う。臓器は意外にも固く頑強だと。
「は…っ、は…っ────ひっ」
出産時の妊婦のように、苦しげに悶える。
健太の眼科には肉がぐちゃぐちゃで血塗れの友人。
「松川…!」
胃の中のものが逆流する。駄目だ、吐く!
健太はとどめにもう一度、槍で突き刺した。
半目になったしおりは、ようやく息絶えた。長くに渡る苦しい時間だった。
今度は、体育館内は粛然とし、静まり返った。想像を絶する凄惨な光景、殺戮の現場を何度見ても凄まじい恐怖に駆られる。
誰が嘔吐しても、何も言わない。むしろ、つられて嘔吐してしまう。
健太も死体の傍に吐き散らしてしまった。