真っ直ぐ



「そういえばさぁ…何で晃彦のことは君付けなの?」


ふと、何気なく思いついたことを川崎に問う。


「えっと…何となく」


川崎は必死に平常を装ってたけど。


いつも見てた俺にはわかった。


川崎の気持ち。


「晃彦が…好きなの?」


少し戸惑いながら聞いてみる。


「うん」


頬を赤く染め、恥じらいながら頷く。


高三の秋だった。


川崎に二度目の失恋。










< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop