Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
昨夜はあのまま寝付けるはずもなく、夜明け近くまで涙を流し続けていた。
ラグビー観戦でもしたら気が晴れる……というより、遼太郎や二俣の頑張る姿を見られたら、この底なしの哀しみを少しは忘れられるかと思い、みのりはここまで車を飛ばしてやって来てしまった。
どちらにしても、こんな泣き腫らした顔では部活に出られるはずもない。監督の仕事は休ませてもらい、なんとか試合開始の時刻には間に合うように駆けつけた。
そうしているうちに練習は終わり、選手たちはユニフォームに着替え、試合が始まった。
すると、今日の試合は6月の高校総体の県大会の時とは違った。相手が弱すぎるのか、芳野高校が強くなったのか……。
ラインアウトでもことごとく芳野高校ボールになる。芳野高校の攻撃は、あまりディフェンスに阻まれることなくトライを決める。
逆に、相手高校の攻撃は、すぐにターンオーバーされる始末。前半の30分ですでに大差がついており、楽勝ペースだった。
それでも生徒たちは、ハーフタイムの時にはそんな余裕は少しも感じさせず、江口の話を輪になって真剣に聞いている。