Rhapsody in Love 〜約束の場所〜
今日のみのりは、想像を超えるくらいに綺麗だった。
クリーム色に近い光沢のある白いスーツは、みのりの身体にぴったりと沿っており、そのスタイルの良さを際立たせた。上品に髪を結い上げられているので、日ごろ目にすることのない白く美しいうなじと生え際を見ることができる。パールのネックレスは華奢な鎖骨と胸元の美しさに目を止めさせた。
そして、日ごろほんのり程度にしか化粧をしないみのりが、マスカラにアイライン、口紅で完璧なメイクを施していて……、本当に、びっくりするくらいの美女がそこにはいた。
みのりがステージ上に姿を見せたのは、ほんの短い時間だったので、他のみんなは気に止めていなかったようだが、遼太郎はその姿に魅せされて意識が遠くなり、合唱部の歌は全く耳に入ってこなかった。
レセプションが終わり、記念式典の本番となった。学校長や来賓の祝辞を述べているのも、遼太郎の中ではいつの間にか過ぎてしまっていた。
頭の中には、先ほどのみのりの姿がずっとちらついていた。
再び合唱部がステージ上に出てきて、全校生徒と同窓生による校歌の斉唱のために起立した時も、どこかにみのりの姿がないか、キョロキョロと視線を走らせた。