ナンパ男との恋~最終章~
はぁ。このババア暇なのか
どうでもいい話しやがって・・・


こりゃ長くなるな・・・


「春ちゃん、あっち座っとくわ」


「あ、うん。すぐ行くね」


申し訳なさそうにそう言われると


「はいはーい」


まぁ、少しくらい仕方ないか。
とか思える。

そして、

少し先のバス停のベンチに座り込むと


「久保くん・・・?だよね?」


先に座っていた女が話しかけてきた。



「だよ。誰?」


「中学校で同じクラスだったんだけど
覚えてないよね・・・?」



覚えてるも覚えてないも
そもそも
まともに学校行ってないし・・・


「ごめん、分かんないや」


そう言いながら
軽く笑いかけると


「だ、だよね・・・春樹くんの方だよね?」


目をそらし
うつむきながら
再び話始めた。


「そうだよ。よく分かったね」


「あ、その・・・広樹くんは
人当たり良くないっていうか
冷たいから・・・」


まぁ、俺も人当たりは
そんな良くないんだけど

広樹よりは優しさがあるような気がする。
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