ナンパ男との恋~最終章~
「飲んだら行くよ?」


「あ、うん。ごめんごめん」


立ち上がり歩き始めた所で


「わっ!?」


早速、何もないとこで
つまづいてコケそうになっている。


まぁ、想定内だから
ちゃんと支える事はできたけどさ。


そんな俺を見ながら


「ごめん、ありがとう。
やっぱ春樹は優しいね」


また、しみじみしてるし。

何なんだ、一体・・・



「で、で、どこ行く?」


今度は、一気にテンションが上がったように
前を歩く俺の横に小走りで並ぶと
子供のように目を輝かせ
見上げている。



「春ちゃんは、どこがいい?」


「私?私はねぇ・・・
あそこ、ほら・・・
この前できたばっかの・・・」



この前できたばっかのとこ?


「どこ?」


「ほら、何ていうとこだっけ」


何だ?雑貨やとか?服か?


「何屋?」


「パンケーキ専門店できたじゃん!」


今、甘いクレープ食ったはずなんだけど・・・・

マジか・・・。





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