ナンパ男との恋~最終章~
金持ってトンズラか・・・。

まぁ、あいつならやりかねぇな。


「あの、もしかして
お金・・・
受け取ってらっしゃらないんじゃ」


「あー、いえ。大丈夫っスよ」


こんな事、春菜にバレたら
あいつの事だ。

またへこむに決まってる。

そんでもって、

また自分のせいだとか意味不明な事考えて暴走すんだよな。


・・・仕方ねぇか。


「で、どうすればいいんですか?」


「あ、そうですね。
ます・・・久保さんのお傍につくメンバーを紹介します」


そう言われ、
控え室のような所へ通されると

8人ほどのホストが一同に並んでいた。


「久保さんにつくメンバーなんですが
店の実質№1の
シンヤと、№5のタカをつけさせていただこうかと思っているのですが
宜しいでしょうか?」


「いいスよ」


もう、さっさと終わらせて帰りてぇし。



「久保さんには、5分回転で席を回っていただくのですが
もしも、気分が悪くなった時などは
シンヤに言っていただければ・・・」


5分回転って、どんだけだよ・・・


一席5分って
ゆっくり飲めやしねぇし・・・。
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