ナンパ男との恋~最終章~
そんな日々の中、

入学式以来、初めてとなる
日曜参観という
重大行事がある一日が幕を開けた。



輝樹を起こさないように
ベッドを出て
広樹と、春樹を
学校へ送り出したら

私も急いで準備を始めた。


本当は輝樹と一緒に行きたかったけれど・・・


仕事が忙しいらしく
昨夜も夜中の3時過ぎに帰って来たのを知ってるからこそ

せめて日曜日くらいは
ゆっくり休ませてあげたいし・・・


それに・・・・


もし、あの入学式事件の
母親に何か言われてしまったら

輝樹の事だ。

きっと、すぐに言い返し

想像しただけで

恐ろしい状況になってしまうだろう。



それよりも・・・一番の問題は


春樹が1組で、広樹が4組という事だ。

入学式の時も

1組と4組を何回往復したか・・・


授業中、2人の教室を
行ったり来たりするという
考えただけで
忙しいハードスケジュールに

行く前から疲れそうになる。



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