ナンパ男との恋~最終章~
「あのさ、2人とも・・・」


「「なに?」」


「その髪の色とか
ピアスとか・・・
もう少し、中学生らしくしてみたら?」


茶髪に、左耳には
ピアスが3個も4個もついてるし

先生達も、もう諦めているのか

最初の頃は、授業中いなくなったり
学校に来なかったりする度に
電話がきていたけれど

最近では

電話もこなければ、

学校行事の連絡すらもこないし。


というか、こんな話をしている今現在

平日の3時過ぎなわけで・・

普通に、学校が終わっているはずのない昼過ぎには
2人揃って帰宅って
完全に、勉強する気もなければ
普通の中学生になる気もないんだよね・・・


「そんな事よりさ。春さん
春樹の今度の彼女
すっげー巨乳なんだって!
春さんの2倍は余裕であるね、あれは」


ほら、今度は彼女の話になってるし。


「だから、俺は
巨乳は好きじゃないって。
1回でいいからって言うから
遊んでやってるだけじゃん。
そんな巨乳好きなら
広樹にあげるよ」


「やだよ。お前の後なんて」


中学2年で
もう、女遊びって・・・


そもそも、

普通、母親に
そんな話しないってば・・・


こんな様子を見ていると

本当・・・
この子達は

輝樹の人生を、そのまま歩んでいるんじゃないかとすら思ってしまう。



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