地上182センチメートルを、キミと。
「牛乳と魚のお陰で、オレも小春の身長に追いついた」
『フッ』と笑う香川くんの視線が、ワタシを見上げていなかった。
目の高さが一緒。
「キスがし易い高さですね、小春さん」
香川くんがいたずらっ子の様に『ニィ』と口を横に伸ばして笑った。
「大学に入ってチャラつくなよ。 繭に言いつけるよ」
しかも、ワタシにチャラついてどうする。
その気もないくせに、コノヤロウ。
細ーい目で香川くんを見る。