地上182センチメートルを、キミと。






-------ガラッ。






視聴覚室の扉を開くと






「お疲れー。 小春ちゃん」





大志くんが先に来ていた。






小さくて、子犬みたいで今日も可愛い。






「お疲れー。 大志くん」






大志くんのいる席に駆け寄り、お弁当を開いた。






『いただきまーす』





仲良く唱和すると、早速お弁当をがっつく大志くん。





大志くんのお弁当は、絶対に魚とチーズが入っている。





お母さんに頼んで、カルシウムがたくさん取れるお弁当を作って貰っているらしい。





彩りが綺麗で、いつも美味しそうな大志くんのお弁当。






どうか、大志くんと大志くんのお母様の努力が実って、大志くんの身長が伸びて欲しいところだ。






ワタシのお弁当はというと






ワタシのお母さんも、料理は上手な方だと思う。






お母さんの料理に不満を感じた事は1度もない。







でも、今日は箸が進まない。
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