地上182センチメートルを、キミと。
-----------------結局、香川くんと2人でゲーセンに行く事になった。
2人並んで街を歩く。
………………なんか、デートみたいだ。
制服デート………憧れだった。
自分には出来ないものだと思ってた。
実際のところ、デートではないのだけれど。
それでも嬉しくて、ドキドキする。
チラッと香川くんを見ると、香川くんと目が合った。
「……………手、繋ぐ??」
彼女がいるのに何言ってるんだ、香川くん。
………………きっと、香川くんに他意はない。
ワタシは浮気相手にすらなれない。
巨人のワタシに、そんな気なんて起こすワケがない。
………………もう2度と制服デートなんて出来ないだろう。
と言うか、男の人と手を繋ぐチャンスなんて、今後ないかもしれない。
「…………………手、繋いでもいい??」
香川くん、ワタシに思い出をくれませんか??