地上182センチメートルを、キミと。







-----------------ゲーセンに着き、早速プリ機へ。





…………………男のコと2人で遊ぶ事自体初めてだから、当然プリを2人で撮る事も初めてなワケで………………尋常じゃなく照れる。





香川くんが、慣れた様に顔を近づけてくるから、自分の顔が真っ赤になってくのが分かる。






なのに






「小春ももうちょい顔寄せてよ」







何を言い出す?! 香川くん!!







ワタシ、限界で恥ずかしいのに。






気持ち程度に寄ってみたが







「もっと寄らないと、オレら何か仲良くなさ気じゃん」






香川くんが今度はワタシと肩を組み、密着した。







………………が、いやらしさの欠片もない。







まるで、男同士の友情を体現している様だった。






やっぱり、繭とワタシとでは違う。






前に繭に『比呂と撮ったんだ』と言って見せられたプリは






香川くんが繭を後ろから抱きしめていたり






キスをしていたりした。






まぁ、違って当然か。






ウチらがキスするワケにいかないし、ワタシの方が香川くんよりデカイから、後ろに立たれたら香川くんが見えなくなってしまう。






香川くんと撮ったプリは、色気のひとつもなかったけれど






香川くんは、凄く楽しそうな笑顔をしていた。






ワタシはと言うと、緊張余って引きつりまくった笑顔で、どうしようもない感じに写っていた。
< 88 / 137 >

この作品をシェア

pagetop