どんなことも二人で乗り越えて
私は否定することもなく溜め息を吐く

『あんた…明日遊びに来てくれんだよな?』
「明日 から ね?」
『好きにしな…』
電話は切れ部屋に静寂が訪れる
何なんだ、あいつ…

『もしもし…ああ…そうだ…調べられるか?…そう、最近神崎に雇われた…』

多分あいつは明日学校に殴り込みかなんかに来るんだろう、そして校内全体に私がこういう人間だということを言いふらす…よくできた計画だ

でも、疑問が一つ…
何故脅しに慣れていない新人を使った?まあ、あいつが言っていることがどこまで本当か分からないし、その男だって他の組から引き抜いたのかもしれない

ただ一つ言えること…
神崎は私を…私の組を本気で潰す気だ

潰す…?そんなことさせない
こっちが潰してやるよ


私はさっき見た晴昭の謝罪メールに丁寧な返信をして眠りについた
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