レインストーム





『……な、なんで古屋が東の事かばうの?』


一人の女子が声を出したけどその声はだんだん小さくなった。


『は?俺がかばう?まさか。こんな奴友達でもなんでもねーし』


こっちだって古屋を友達なんて思ってない。だけど渚と私の間に立ってる古屋は敵じゃない……と思う


『だってこいつ弱いくせに逃げも隠れもしないって言ってんだろ?それなのにお前達はなに?負け犬が大勢集まって強い気になってんじゃねーよ』


あれ、なんか古屋がかっこよく見える。
しかも涙が出そう。

古屋の言葉に感動していると、古屋はクルッとこっちを見た。



『お前もなんか言え。こいつらに言いたい事があったんだろ?』


沢山、沢山、嫌な言葉で傷つけられたこの気持ちはなんて言ったら伝わるだろう。


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