レインストーム




きっとどんな言葉を言っても、悔しさだったり悲しさは表せない。

黒板に書かれた死ねって文字。私が死んだら責任取れんのかって言ってやりたい。でも今は違う。


私は2組全員に聞こえるように大声を出した。




『‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐私は死なないっ!いくら死ねって言われても消えろって言われても絶対死んでやらない。だからいつでも相手になってやる。その代わり今までの私とは違うから。やられたらやり返す。覚悟しとけよ』


私は言い終わると、ビリビリに破られた教科書をゴミ箱に捨ててそのまま教室を出た。


スタスタと早歩きで廊下を進み、足を止めると我慢していた涙が一気に溢れてきた。


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