ヴァージン=ロード
後悔、それがその時の感情に一番近かったかもしれない。
だけどもう、後戻りはできないと感じた。
「……住む世界が違うって、何……?」
私は、宗広さんを仕事のパートナーとして対等に接してきた。
仕事が終わった後も、仕事も年齢も関係なく、好意を抱ける人として接してきた。
「私は」
声が詰まる。
胸の奥からこみあがってくる何かが、苦しくさせる。
「私は、宗広さんの隣にはいられないの?」
親近感を覚えていた。
きっと、宗広さんなら私のことを理解してくれるんじゃないかと思っていた。
でも、私の思い違いだったらしい。
「……信じてほしいのは、マスコミなんかじゃなくて、私のことだった」
私は荷物を持って立ち上がった。
「ちょっと待って」
「もう、話すことなんてない」
もう、二人で会うことはない。
そんな予感がした。