RealGameー恐怖は終わらないー
☆☆☆

和花が死んだ日の事を、レベル3の殺人者から逃げるゲームから順番に話して聞かせた。


あたしの肩に残っている傷。


様々なメディアに取り上げられたウイルス。


そのすべてが、あたしのゲームと通じていること。


和花もその事を理解し、怜央に話をしなければいけないと言っていたこと。


時々体を震わせ、時々嗚咽を交えながらも、なんとか怜央に話きることができた。


「……偶然だと、思っていた……」


怜央はまだ信じられない、という表情をしていたが、実際に目の前でバッテリーの入っていない携帯電話が動いたことで、あたしの言ったことを信じてくれたみたいだ。
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