RealGameー恐怖は終わらないー
俺はエレベーターを待つのも面倒に思われ、階段を段飛ばしで走った。


芹香の入院していた階まで一気に走ったため、心臓がギュッと締め付けられるような痛みに襲われた。


俺はその痛みを振り払うように、病室へ向かった。


そしてそこに足を踏み入れた。


花瓶の破片がそこら中に散らばっているのが目に入った。


床には血文字でなにかが書いてある。


俺はゆっくりと部屋の中央までやってきた。


やっぱり、芹は何者かから逃げて窓から飛び降りたんだ。
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