RealGameー恐怖は終わらないー
グルグルと、世界が回っているようなメマイを感じる。


「大丈夫ですか?」


看護師はそう言い、俺に真っ白なハンカチを差し出してきた、


そのハンカチを受け取る。


白い生地の隅に黒色の糸で《山路》と刺繍されているのが見えた。


「じゃぁ、私はこれで」


看護師はそう言うと、焼香もせず列から外れたのだった……。
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