RealGameー恐怖は終わらないー
来客用の入り口は広く、右手に職員用の下駄箱と来客用のスリッパが置いてある。


その逆側がガラス張りの事務所になっていて、見知らぬ男の来客に事務所内の職員たちがこちらを気にしている様子がわかった。


俺は少し咳払いをして、「すみません」と、小窓から声をかけた。


すぐ近くにいたショートカットの女性職員が机から立ち上がり、こちらへ歩いてくる。


「はい」


「少し、この学校にあった【ゲ-ムクラブ】について聞きたいことがあるんですけど」


「【ゲームクラブ】?」


まだ若いその女性は首を傾げ、年配の男性職員を振り向いた。
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