RealGameー恐怖は終わらないー
遊園地
朝のホームルームから散々英雄扱いされたあたしは、昼休みには疲れ果てていた。


ぐったりと机に突っ伏すあたしに和花が声をかけてきた。


「芹香、大丈夫?」


「ん……」


そっと顔をあげると、和花の心配そうな顔が見えた。


「ちょっと、疲れただけ」


そう言って、ようやく体を起こす。


「朝からずっと見物客が絶えないもんね」


「人を動物園の動物みたいに言わないでよ」
< 79 / 525 >

この作品をシェア

pagetop