大好きな君へー…。【実話・短】
君は書き終わった紙を私に手渡して、逆に私の手から君の名前がかかれた紙を取った。


「まっちょ、待って!私がいいよって言ったら読んで!?」


折り畳んである紙を開こうとする君に、私はストップをかけた。


さすがに目の前で見られるのは恥ずかしい。


私は階段を急いでかけ降り、二階にいる君に届くように大きく叫んだ。



「いいよっっ」



言った瞬間、私は走った。

走って走って。


下駄箱を抜けて、靴だけ持って。
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