まだ知らない愛。
「麗、あまり困らせちゃダメだろう」
開かれた扉から入ってきたその人に私は立ち上がって挨拶をした。
普段の私なら固まって動けないでいるだろう。
でもすんなりと挨拶が出来たのはきっとその人の雰囲気が瞬さんに似ていたから。
「初めまして」
私を見て微笑む瞬さんのお父さんは顔もよく似ている。
とくに目元と口元が似ていて、とくに瞳がそっくりだ。
「だってあまりにも可愛いんですもの」
困ったような顔をしてお父様を見上げる麗さんを優しく愛おしそうな顔で見つめるお父様。
その光景は映画のワンシーンのようで絵になりすぎて私は目が離せないでいた。
麗さんが愛しくて仕方ないって顔だ。
二人ともすごく幸せそうで見てる私の顔がなぜか赤くなるのが分かった。
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