【完】俺はお前の愛してるが欲しい
第一章~一回目の告白~
「好きだ」



言ってしまった…



言ってはならないことを…



幼稚園の幼い俺は言ってしまった



それでも、お前は…翼は気付いてくれない



「守ってあげるっ!
私が樹のこと守ってあげる」



両親が事故で死んだ時お前はそう言った



俺を必死に抱き締めるお前が愛おしくて仕方なかった



でも、返ってきた言葉は男の俺よりも強い言葉



俺はそんな言葉なんて求めていない



『樹…私も好きだよ…』



そう言って欲しい……



その願いは今になっても変わらない



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