生涯の人… 〜Dearest〜

始動


ドキドキして眠れなかった…。

今日が来るのを待ちわびて……、今日が来ないで欲しかった…。


こんなに楽しい毎日が終わる事が怖かったんだ。





でも…今日1日。

笑顔が消えない日であるように。

彼の瞳に映る杏奈が、いつでも笑ってますように…。


心から願った。















             
授業が終わって詩衣とマミと諒士家に向かった。

着いたら琉晴が先に来てて前日に用意した荷物をレンタカーに乗せてる。



「おー、来たか!まだ1時間位あるから部屋で待っとけ」

「ふぁーい……」




部屋に上がって詩衣に髪を巻いてもらった。



「おーい…ちょっと集合な」

荷物を運び終えた琉晴が台所から大きな鞄を持ってきた。


「琉晴くん何それ…?」

「どないしたん?荷物あれで全部やなかったんか?」


近くに居たマミとあっくんが鞄の中身を覗こうとしてる。

杏奈も便乗しようと鞄に近づいたら……ニヤって笑った琉晴と目が合った。





「これな……、俺と遥からサプライズ。残った金で頼んどったから俺らのおごり…って訳じゃないけどな」



どさって畳みの上に置かれたのは…黒いTシャツ。


表側の左胸に白い文字で《7-lovers》

裏側の右下に1人1人の名前が筆記体で綴ってあった。



「何これー?!まじ感激なんですけど!!」

「やるなー、リーダー!!」




忙しかったくせに…。

本当ここ最近は、照明の色決めたり位置決めとかですっごく忙しかったくせに…。



こんなサプライズ用意してくれるなんて……。

遥も琉晴も最高だよ。









ドアに寄り掛かってる遥を見上げたら嬉しそうな笑顔であっくんと話してる。

また…、思い出が1つ増えてくんだ。


ありがとう。





「んー…、じゃっ、俺らの初舞台に向かいますかー?」

「「うん!」」





愛しくて…憧れ続けた背中を追い掛けた。


杏奈達の初舞台が始まる……。







< 168 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop