同居相手は黒猫くん

子供のまま







ある日だった。



比乃はあのよく一緒にいるみっちゃんとかいう奴から借りた少女漫画を読んでいた。




よくもまあそんなこと本気で言えるなぁと思う臭い台詞が幾度となく繰り出される少女漫画。


俺は正直興味がない。

















「…なんでまた急に」



「せ、刹の気持ちとか知る為だよっ。私はどうせ馬鹿だから、こういうので勉強しなきゃなの!」














……は?








「…………比乃さ」



「?」



「俺の気持ち知るために少女漫画読んでんの…?」



「…?そうだって言ったじゃん」



「それ恋愛モノだよな?」



「うんっ。刹も読みたいの?」










絶対こいつ意味分かってない。



あのみっちゃんとかいう奴は分かってて比乃に少女漫画貸したんだろうけど。








なんで俺の気持ち知るために恋愛漫画読んでんのか考えたら分かるだろ。





恋愛漫画だぞそれ。




恋愛。






……まあ自力でそういうこと理解しなきゃ勉強(笑)してる意味ないし、教えないけど。



道のりは長そうだな。













「せいぜい頑張れ(笑)」











アホらしい。






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