鉄の救世主Ⅲ(くろがねのメシアⅢ)
「……」
窓の外。
モガディシュのあちこちから、黒煙が上がるのが見える。
最初はテクニカルなどの車両が爆発した事による煙かと思っていが…。
マットはそれを見ながら、父に聞かされた話を思い出していた。
「親父から聞いたんだが…93年のモガディシュの戦闘では、民兵がタイヤを燃やしてアメリカ軍が来た事を仲間に知らせたり、地上部隊がレンジャーや捕らえられた者達の所に辿り着けないように、ソマリア人の住民や民兵によって岩や火のついたタイヤを使ってモガディシュの通りにバリケードを作ったりしたらしい…そのせいで救援が遅れて被害が拡大したって…」
「だとしたら」
マットを見る三浦。
「今回も同じ手段を使われるかもしれないな…俺達への救援を遅らせる為に、バリケードを作られたりしたら…」
「……」
豊田や麗華が、暗く沈んだ表情を見せる。
窓の外。
モガディシュのあちこちから、黒煙が上がるのが見える。
最初はテクニカルなどの車両が爆発した事による煙かと思っていが…。
マットはそれを見ながら、父に聞かされた話を思い出していた。
「親父から聞いたんだが…93年のモガディシュの戦闘では、民兵がタイヤを燃やしてアメリカ軍が来た事を仲間に知らせたり、地上部隊がレンジャーや捕らえられた者達の所に辿り着けないように、ソマリア人の住民や民兵によって岩や火のついたタイヤを使ってモガディシュの通りにバリケードを作ったりしたらしい…そのせいで救援が遅れて被害が拡大したって…」
「だとしたら」
マットを見る三浦。
「今回も同じ手段を使われるかもしれないな…俺達への救援を遅らせる為に、バリケードを作られたりしたら…」
「……」
豊田や麗華が、暗く沈んだ表情を見せる。